付喪堂骨董店〈4〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)



付喪堂骨董店〈4〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)
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会社: アスキーメディアワークス
著者: 御堂 彰彦

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種類: 文庫
EAN: 9784048671361
ISBN: 4048671367
レーベル: アスキーメディアワークス
製造: アスキーメディアワークス
ページ数: 319
出版日: 2008-07-10
販売: アスキーメディアワークス
製作: アスキーメディアワークス


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レビュー


おすすめ度: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
製品の要約: 便利な品ですが使いすぎにご注意ください。人生まで狂わされた方もおられますので
コメント: 高品質な『アンティーク』物語を提供してくれる本シリーズも4作目。安定した充実の内容である。本巻もまた人の業を狂わされる哀しげな話だけに【第3章】の主人公のように、幼馴染みのためと言いながら実は逃避的な自己満足だったがゆえの悲劇を生んでしまう。その自己満足を最後まで貫くダメ男だった。その幼馴染みが刻也とデートすることになり(態度には出さないが)慌てる咲。デートを尾行する姿がいじらしい。それでも付き合っているのか?と聞かれると(長い沈黙の後に)違いますと答える咲。第2巻あたりからこの問いが増え、咲は毎回同じ回答をするのだが、端から見ればそう質問したくなる雰囲気を醸しているのだろう。無いのは当人達の自覚だけのようである。一方、刻也の活躍は、珍しくも咲を賭けてギャンブル勝負をする【第2話】である。『アンティーク』を用いた、要はイカサマなのだが、咲を自分のものにするという男の鼻持ちならない態度に刻也だけでなく咲も(態度には出さないが)激高する。最後は刻也のアンティーク『ヴィジョン』が活躍するが無謀な賭けでもあった。大袈裟な展開になったが刻也の心意気は見事である。しかし、何かにつけて大活躍の『ヴィジョン』。少々活躍し過ぎの気もする。そして、もはや定番の【第4章】は、今回刻也が焦ることに。送られて来たアンティークを誰かからのプレゼントと勘違いした刻也が、人の心の声が聞けるアンティークまで使って咲の真意を確かめようとする。送られて来たのは第3章、刻也が使ったのは第2章で用いられたアンティークである。2人の想いはかなり接近している、というか既に交錯している。早く気付いて欲しいものである。

おすすめ度: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
製品の要約: 隠れた良作?
コメント: この作品もこの作品のヒロインも地味という印象を受けました。
しかし地味というのは「悪い」ということではありません。
作品も不思議と引き込まれていく面白さがあり
ヒロインもへたな萌えを売りにした小説よりよほどいいです。
ぜひ読んで欲しい本です


おすすめ度: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
製品の要約: 寂然と身悶えの最新刊
コメント: 1巻につき全4話の短編『付喪堂骨董店』の最新刊。

1.『影』--劣等感などから人知れず穏やかに過ごしたい、ってのは誰もが1度は考えることだと思う。
実際には社会や家族や友人などからは逃げられないし、離れたくない。しかし、それが叶ってしまったたらどうなるか…。
『影が薄い』が比喩ではなく実際に起こったら、と云う骨子はありきたりながら、刻也と咲の軽いラヴコメやりとりに、ゲストキャラの葛藤の末の落ち。
仄かな明暗が描かれる『付喪堂骨董店』らしさが出ている話。

2.『ギャンブル』--すったもんだで女が景品となり、それを守る(奪う)ために戦う男達、とえらくマッチョな話だけれど、刻也と咲のもどかしい二人がいるだけで頬がゆるんでしまう。
『付喪堂骨董店』は刻也と咲に「ああ、もう!」なんて悶えてしまうラヴコメなんだな、と再認識させられる話(笑)。

3.『小指』--ツインテールの幼馴染と、本作にしては如何にもラノベ的キャラが出てきて面食らった。
しかし、性格や落ちは一筋縄ではいかないのが『付喪堂骨董店』。
ラヴコメ臭を前面に出す割に刻也と咲はおとなしめ。
本作(作者)は本筋とキャラの出し入れが実に巧いと思う。
本書では1番好きな落ち。

4.『秘密』--前話から軽く繋がる、1巻から続く『4話目は二人の話』
本書の人気は、刻也と咲、男女の想いがどちらも等しく丁寧に描かれるからだと思う。
男の視軸、女の視軸。そして、それが年頃らしいニヤニヤしてしまうもどかしさを淡々と描かれる。
男性読者である僕が咲に感情移入し刻也を可愛いと思ってしまう(笑)、その軽妙。
各巻の4話だけ読み返す読者は僕だけではない筈。

いつにも増して挿絵の咲が愛らしい。
現在本作は4巻で絵の枚数もそれ程ではないから難しいだろうけど、イラストのタケシマサトシ氏の画集なんかも、本作の人気に乗って発売して欲しいと強く願う。
本書の総括としては、今回は含蓄が足りないような気もするが、仄暗い落ちとラヴコメと云う明暗の両立が売りの『付喪堂骨董店』らしさがよく出ていた巻だと思う。
既刊を既読のかたは文句なく楽しめるでしょう。
そして、新規参入のかたは1巻か本巻でシリーズ独特のノリが楽しめると思います。

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